こんにちは、コケシです。
今回は、2022シーズンでは、クラブ史上最高の成績を残したファジアーノ岡山の振り返りと、2023シーズンを戦うファジアーノ岡山の見所を紹介します。
- ファジアーノ岡山って、どんなチーム?
- 2022はどんな成績だったの?
- 注目選手は?
- 観戦時のポイントは?
- 2023はどんなシーズンになるの?
- どんな戦術を採用しているの?
など、ファジアーノ岡山の2022、2023シーズンが気になる方は、ぜひ読んでみてください。
ファジアーノ岡山の史上最高成績だった2022まとめ
まずは2022の振り返りです。コケシが印象に残ったトピックスは、次の5つです。
- クラブ史上最高位のシーズン3位でフィニッシュ。
- 補強が大成功。
- プレーオフでは初戦敗戦。
- シーズン終盤は失速。
- 乾貴士が練習参加。
開幕戦で甲府に4-1で大勝、その後は引き分けが続きますが、7戦無敗が2回、4連勝も記録するなど、シーズンを通じて着実に勝ち点を積み上げました。J1自動昇格圏内の2位以上は逃しましたが、プレーオフ参戦圏を獲得しています。
この好調のポイントは、何をおいても、シーズン前の補強の大成功でしょう。とくに、木山隆之(たかし)監督の就任、外国人選手の加入が大きなポイントだったと思います。
木山監督はこれまでに、大学、ユースを含め7つのチームを監督して指揮。キャリアでは、J1参入プレーオフのほか、J1での指導歴もあり、経験豊富な監督です。
外国人選手については、ステファン・ムーク(MF)、ヨルディ・バイス(DF)、チアゴ・アウベス(FW)、ハン・イグォン(FW)と、みんなすばらしい活躍を見せてくれました。とくにJ2得点ランキング2位で、チーム内得点王のチアゴ・アウベスは、攻撃の大きなアクセントになりました。2021シーズン途中に加入し、カタールW杯でゴールを挙げる活躍をしたミッチェル・デュークの躍進もありました。
シーズン中は好調だったわけですが、プレーオフでは、初戦敗退と残念な結果に終わってしまいました。いくら悔いても仕方ありませが、シーズン終盤の5戦で2勝3敗と負け越しており、ホーム最終戦も落となど、やや失速気味の流れをプレーオフまで引きずった格好でしょうか。
シーズン結果とは直接関係がありませんが、6月から1カ月間、チーム練習に参加した乾貴士も話題になりました。
振り返ってみると、ピッチ内外でさまざまな話題を提供してくれた一年でした。
2023ファジアーノ岡山の補強ポイント
いいシーズンだった2022につづく、2023年はどのようなシーズンになるでしょうか。ぜひとも、昨年並み以上の活躍を期待ところですが、2023で好成績を残すためのポイントは、次の3つだと思います。
- 主力選手との契約更新
- 新戦力として、FW、DF陣の獲得
- フォーメーションが機能するか
まず、主力選手との契約更新ですが、ほぼうまくいきました。
攻撃陣は、オーストラリア代表のミッチェル・デュークが退団しましたが、2022にJ2得点ランキング2位でチーム内得点王のチアゴ・アウベスが残留。さらに新たなストライカーとして、190cmの体格で「空中戦最強」ともいわれる櫻川ソロモン、U-20代表にも選ばれる若手超有望株の坂本一彩らを補強。
中盤は、2022メンバーがほぼ残留。抜群のテクニックでスタジアムをわかせてくれる佐野航大(こうだい)が、引き続きチームに残るのはうれしいかぎりです。
守備陣は、2022主力のヨルディ・バイスや柳育崇(やすたか)らが残留。絶対的な守護神である堀田大暉は、期限付き移籍から完全移籍に移行し、選手層がより盤石になりました。
以上、選手層について総括すると、抜けてしまっておしい選手もいるものの、全体的なレベルの底上げが堅調に行われたのではないでしょうか。
フォーメーションについては、昨シーズンは、
・4-2-3-1(17試合)
・4-1-2-3(8試合)
・3-1-4-2(7試合)
・4-4-2
で主に戦ってきました。
シーズン序盤からの流れをおさらいします。シーズン開始当初は4-1-2-3というかなり攻撃的なシステムを採用していました。開幕3試合は2勝1分と良好でしたが、そこから勝ち星が遠ざかります。それを受け、11試合目から、4-2-3-1と守備に比重をおいたフォーメーションを採用。これがうまくはまり、安定した守備を原動力にファジの躍進が始まります。
この4-2-3-1では、要所要所で試合中に4-4-2へ可変し、カウンターからうまく得点を重ねています。とくに、チアゴ・アウベスとミッチェル・デュークの同時起用が可能になり、破壊力のある攻撃を生み出してきました。最初から4-4-2にしないのは、守備の不安に加え、チーム全体のスタミナ量が追い付かないからと思われます。チアゴ・アウベスの体力不足の指摘もあるようですが…。
またシーズン後半には、3-1-4-2も採用し、強力な2トップの攻撃力を試合に活かしています。
2023もこの流れを継承し、4バック体勢が実質的にチームの主軸になると思います。4バックをベースに、中盤はそのときどきの選手のパフォーマンスをみて、組み立てていくことになるでしょう。
3バックについては、ラインを形づくるDF3選手の守備能力に加え、MFの負担も大きいシステムのため、対戦相手によって試験的に運用していくのではないでしょうか。
ファジアーノ岡山2023の第1~3節
23年3月9日時点で、3試合を消化しました。今シーズンの見通しも考えながら、振り返ってみましょう。
- 戦績
- 現況の攻撃の中心は?
- 守備の安定感はどうか?
チームの戦績は、3戦1勝2分で、7位です。
・磐田戦 勝利(3-2)
・清水戦 引分(0-0)
・水戸戦 引分(1-1)
いまだ負けなしで、好調な滑り出しではないでしょうか。特筆すべきは、開幕戦からの2連戦がいずれもJ1 降格組だったことです。例年、J1降格組は無双の強さで、J1返り咲きを決めるわけですが、そこに負けず劣らず食い下がりました。
攻撃面を見ると、ミッチェル・デュークの退団で序盤の攻撃力の低下が心配でしたが、新加入の坂本一彩、櫻川ソロモンが順調に得点を上げています。守備面でも清水相手にスコアレスドローに持ち込み、昨シーズンからの守備の流れをうまくチームに取り入れています。
システムに目を向けると、4-3-1-2と、中盤に守備的な役割を担わせてることも、大きいでしょう。
2023シーズンの見所と注目選手
今シーズンの見所は、下記の3つだと考えています。
- 坂本一彩、佐野航大のU-20代表コンビの活躍
- チアゴ・アウベスの得点力
- J1昇格争い
U-20代表の坂本一彩、佐野航大、この2名のプレーは見逃せません。いずれも将来の日本代表エース候補だと思うので、スタジアム観戦の際は、じっくりこの2選手の動きを追うことをおすすめします。
佐野は津山市出身の地元選手、坂本はレンタル選手ではありますが、ともにU-20代表をけん引する存在で、この2選手のプレーが岡山で見られるのは、本当にありがたいことです。
また、同じく若手の櫻川ソロモンにも注目です。各年代の年代別代表に選ばれており、ナイジェリア人の父を持つ恵まれた身体能力は圧巻です。190cmの長身は得点だけでなく、ポストプレーでも、チームの攻撃の選択肢を増やしてくれるでしょう。
今シーズンはまだ出番なしですが、チアゴ・アウベスの活躍にも期待です。早くケガから復帰してほしいところですが…。
そして、なんといっても、J1 昇格争い。現状は、7位ですが、10試合消化時点でどの順位につけているかが序盤の分岐点となりますから、ここからの勝点積み上げに期待です。
間違いなく、2023の岡山はJ2の強豪です。『サッカー批評』の記事でも、2023のJ1昇格候補6クラブの中に、岡山の名前がきっちり入っており、一般的な評価としてもJ1昇格への期待の高さがうかがえます。
ここまで、
- 2022の振り返り
- 2023の展望
- 2023の1~3節終了時点の考察
を行ってきました。
本ブログでは、これからも定期的に、ファジアーノ岡山のJ1昇格へ向けた分析を行っていきます。
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